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「風邪をひいてから声がかすれる」

「急にガラガラ声になった」

「声を出そうとしても声が出ない」

「仕事で話しているうちに声が出にくくなる」

このような症状の原因のひとつが声帯炎です。

声帯炎は、

声をつくる「声帯」に炎症が起こり、

赤く腫れた状態です。

風邪などの感染症に伴って起こることが多い一方、

声の使いすぎ、咳や咳払い、喫煙、

アレルギー、胃酸の逆流などが関係することもあります。

 

ただし、

声がかすれる原因は声帯炎だけではありません。

声帯ポリープ、声帯結節、声帯麻痺、

ポリープ様声帯、喉頭がんなどでも

声のかすれは起こります。

そのため、

声がかすれているときには

「風邪だから」

と決めつけず、

必要に応じて実際に声帯の状態を

確認することが大切です。

声帯とは?

声帯は、
喉の奥にある「喉頭」という場所に
左右1本ずつあります。
呼吸をしているときには左右の声帯が開き、
声を出すときには声帯が近づいて、
肺から出てくる空気によって細かく振動します。

この振動によって声のもととなる音がつくられます。
声帯に炎症が起こって腫れると、
きれいに振動しにくくなります。

その結果、
* 声がかすれる
* ガラガラ声になる
* 声が低くなる
* 声が出しにくい
* 声が続かない
* ほとんど声が出ないと
いった症状が現れます。

声帯炎の主な症状

最も特徴的なのは

**声のかすれ(嗄声:させい)**

です。

 

そのほかにも、

* ガラガラした声

* 声が出しにくい

* 声が出ない

* 話していると声が弱くなる

* 高い声が出しにくい

* 喉の痛み

* 喉のイガイガ感

* 咳

* 痰

* 発熱

* 喉に何か引っかかっている感じ

などがみられることがあります。

風邪に伴う声帯炎では、

鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛みなどを一緒に認めることも少なくありません。

声帯炎の主な原因

① 風邪・ウイルス感染
急に起こる声帯炎で最も多い原因のひとつです。
風邪などによる炎症が喉頭まで広がると、
声帯が赤く腫れて声がかすれます。
鼻水、咳、喉の痛み、発熱などを伴うことがあります。
多くの場合は
時間とともに改善していきますが、
声帯が腫れている状態で無理に話し続けると、
声の症状が長引くことがあります。

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② 声の使いすぎ

大声を出したり、長時間話し続けたりすることでも

声帯に炎症が起こります。

 

特に、

* 教師・保育士

* 営業職

* 接客業

* 歌手

* 講師

* コールセンター

* スポーツ指導者

など、日常的に声を使うことが多い方では

注意が必要です。

 

カラオケ、ライブ、スポーツ観戦、応援などで

大声を出した翌日に急に声がかすれることもあります。

③ 咳・咳払い
強い咳や頻繁な咳払いでは、
左右の声帯が繰り返し強く接触します。
そのため、風邪や気管支炎だけでなく、
後鼻漏などによって咳払いを繰り返している場合にも
声帯への負担が続くことがあります。
「痰が絡んでいる気がして、いつも喉を鳴らしている」という方では、
鼻や喉の原因を一緒に確認することも大切です。

④ 喫煙
たばこの煙は声帯を含む喉頭の粘膜を刺激します。
長期間の喫煙によって
慢性的な炎症や声帯のむくみが生じ、
声が低くなったり、かすれたりすることがあります。
また、
喫煙歴がある方の長引く嗄声では、
単なる声帯炎だけでなく
喉頭がんなどを除外することも重要です。

⑤ 胃酸の逆流
胃酸などが喉まで逆流し、
喉頭を刺激することがあります。
胸やけを伴う場合もありますが、
「喉だけ違和感がある」
「朝に声がかすれる」
「咳払いが多い」
といった症状だけの場合もあります。

ただし、
声がかすれているという症状だけで
「胃酸の逆流が原因」と決めつけることはできません。
まず声帯を確認し、
症状や診察所見を合わせて考えることが大切です。

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⑥ アレルギー・後鼻漏

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによる鼻水が

喉へ流れる「後鼻漏」によって、

咳や咳払いが増え、

喉頭の炎症に影響することがあります。

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、後鼻漏などを

伴っている場合には、

声帯だけでなく鼻の状態も確認します。

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急性声帯炎と慢性声帯炎

急性声帯炎
風邪などの感染症や一時的な声の使いすぎによって、
比較的急に起こるものです。
突然声がかすれたり、
ガラガラ声になったり、
場合によってはほとんど声が出なくなります。
原因となる炎症が改善し、
声帯を休ませることで
徐々に回復することが多いタイプです。

慢性声帯炎
炎症や刺激が長期間続いている状態です。
喫煙、声の酷使、繰り返す感染、
後鼻漏、アレルギー、胃酸の逆流など、
さまざまな要因が関係します。
慢性的に声がかすれている場合には、
単に炎症を抑えるだけではなく、
原因を確認して改善していく必要があります。

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「声がかすれる=声帯炎」とは限りません

ここはとても重要です。

声がかすれる症状を医学的には

**嗄声(させい)**

といいます。

嗄声は声帯炎だけでなく、

* 声帯ポリープ

* 声帯結節

* ポリープ様声帯

* 声帯嚢胞

* 声帯麻痺

* 加齢による声帯萎縮

* 喉頭がん

* その他の音声障害

などでも起こります。

声の症状だけでは、

これらを完全に区別することはできません。

 

特に、

風邪が治ったのに声だけ戻らない場合や、

声のかすれが長期間続いている場合には、

声帯を実際に確認することが重要です。

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本多耳鼻咽喉科医院での診察

① 症状を確認します
まず、
* いつから声がかすれているか
* 急に始まったか
* 風邪をひいていたか
* 喉の痛みや咳があるか
* 声をよく使う仕事か
* 大声を出したあとではないか
* 喫煙歴があるか
* 鼻水や後鼻漏があるか
* 胸やけなどがあるかなどを確認します。

声の症状では、
こうした経過が診断の大切な手がかりになります。

② 鼻・口・喉を診察します
声帯炎が風邪や鼻副鼻腔炎などに伴って
起こっている場合には、
声帯だけでなく
鼻や喉にも炎症がみられることがあります。
そのため、必要に応じて耳・鼻・喉を確認します。

③ 鼻咽喉ファイバーで声帯を確認します
声のかすれが強い場合や長引いている場合などには、
細い内視鏡を鼻から入れて
喉頭・声帯を観察します。
声帯が、
* 赤くなっていないか
* 腫れていないか
* 左右とも動いているか
* ポリープや結節がないか
* 腫瘍を疑う所見がないか
などを確認します。

声のかすれは、
外から喉を見るだけでは
原因が分からないことがあります。
実際に声帯を見ることが診断の大切なポイントです。

声帯炎の治療

声の安静
声帯炎で特に大切なのが声帯を休ませることです。
声帯が腫れている状態で無理に声を出し続けると、
炎症が長引いたり、
声帯への負担が大きくなったりすることがあります。
できるだけ、
* 大声を出さない
* 長時間話し続けない
* カラオケを控える
* 無理に高い声を出さない
* 必要以上の咳払いをしないようにしましょう。
仕事などで完全に声を出さないことが難しい場合には、必要な会話だけにして声の使用量を減らします。

「ささやき声」なら大丈夫?
声が出ないときに、
ささやき声で話そうとする方もいらっしゃいます。
しかし、
無理なささやき声は
必ずしも声帯を休ませることにはなりません。
かえって喉周囲に力が入り、
負担になる場合があります。
無理にささやき続けるよりも、
できるだけ発声そのものを減らし、
必要な場合には力を入れずに
楽な声で短く話すようにしましょう。

水分・加湿も大切です
声帯の表面は粘膜で覆われています。
乾燥すると喉の違和感や咳払いが増え、
声を出しにくくなることがあります。
* こまめに水分をとる
* 室内の乾燥を避ける
* エアコンの風を直接受けない
* 喫煙を避けるなどを意識しましょう。

薬による治療
症状や診察所見に応じて、
炎症や痰、咳などに対する薬を
使用することがあります。
一方で、
急性声帯炎の多くは
ウイルス感染に関連しており、
声がかすれているという理由だけで
抗菌薬が必要になるわけではありません。
抗菌薬が必要かどうかは、
症状や診察所見などをみながら判断します。
また、
ステロイドなどについても、
声が出ないからという理由だけで
一律に使用するものではなく、
声帯の状態や症状を確認したうえで
必要性を判断します。

ネブライザー治療
喉や鼻の炎症の状態に応じて、
ネブライザーによる局所治療を
行うことがあります。
ただし、
声帯炎は
「ネブライザーをすれば治る」
という病気ではありません。
声の使い方を見直し、
声帯を休ませることも治療の重要な一部です。

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息苦しさがある場合は注意してください

喉頭は声を出す場所であると同時に、

肺へ空気を送る通り道でもあります。

そのため、

喉頭の腫れが強くなると

呼吸に影響することがあります。

息が苦しい、

呼吸すると変な音がする、

急速に症状が悪化している、

唾液も飲み込みにくいといった

症状がある場合には、

通常の声帯炎ではない可能性もあります。

急性喉頭蓋炎など

緊急性の高い病気でも

同様の症状が起こるため、

速やかな医療機関受診が必要です。

子どもの声がかすれている場合

子どもでも、

風邪による喉頭炎や

声の使いすぎによって声がかすれることがあります。

特に元気なお子さんでは、

大声を出すことが多いため、

声帯結節などが原因になっている場合もあります。

軽い声のかすれは自然に改善することもありますが、

長く続く場合や繰り返す場合には

耳鼻咽喉科で相談してください。

 

また、

小さなお子さんで、

犬が吠えるような咳、

ゼーゼー・ヒューヒューとは

異なる呼吸音、

息苦しさなどがある場合には、

声帯炎だけでなくクループなども考える必要があります。

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よくある質問

Q. 声帯炎は人にうつりますか?
声帯の炎症そのものが直接うつるわけではありません。
ただし、
風邪やインフルエンザなどの感染症に伴って
声帯炎が起こっている場合には、
その原因となった感染症が
人にうつる可能性があります。

Q. 声が出ないときは、
ささやき声にした方がいいですか?

無理なささやき声は喉周囲に力が入り、
かえって負担になることがあります。
できるだけ会話そのものを減らし、
必要な場合には力まず短く話すようにしてください。

Q. 抗菌薬を飲めば早く治りますか?
急性声帯炎の多くはウイルス感染に関連しているため、
すべての方に抗菌薬が必要なわけではありません。
診察所見などから細菌感染が疑われる場合には、
必要に応じて使用を検討します。

Q. カラオケはいつから再開できますか?
声がかすれている間は、
声帯に炎症が残っている可能性があります。
無理に歌うと声帯への負担になるため、
少なくとも声の症状が十分改善するまでは
控えることをおすすめします。

Q. 声がかすれているだけでも受診していいですか?
もちろんです。
声のかすれは耳鼻咽喉科で診察する症状のひとつです。
声帯炎なのか、声帯ポリープなど
別の原因があるのかを確認するためにも、
症状が続く場合にはご相談ください。

本多耳鼻咽喉科より

声がかすれると、

「風邪だからそのうち治るだろう」

「しゃべりすぎただけだろう」

と様子をみられることも多いと思います。

 

実際、

風邪や声の使いすぎによる

一時的な声帯炎であれば、

声を休ませることで徐々に改善することが多くあります。

 

一方で、

声のかすれは声帯炎だけで起こる症状ではありません。

声帯ポリープや声帯結節、声帯麻痺などでも

同じような症状が起こり、

まれではありますが喉頭の腫瘍が

隠れていることもあります。

 

本多耳鼻咽喉科医院では、

症状の経過や声の使い方を確認し、

必要に応じて鼻咽喉ファイバーで

実際に声帯の状態を確認します。

 

また、

風邪、鼻炎、副鼻腔炎、後鼻漏などが

関係している場合には、

声帯だけでなく鼻や喉もあわせて診察します。

 

「風邪は治ったのに声だけ戻らない」


「仕事で声を使うので早く状態を確認したい」


「最近ずっと声がかすれている」

このような場合もお気軽にご相談ください。

福岡市早良区西新周辺で、

声のかすれ、声が出にくい、声が出ない、

喉の違和感などでお困りの方は、

本多耳鼻咽喉科医院へご相談ください。

本多耳鼻咽喉科より 声がかすれると、 「風邪だからそのうち治るだろう」 「しゃべりすぎただけだろう」 と様子をみられることも多いと思います。 実際、風邪や声の使いすぎによる一時的な
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