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症状・病気の相談

HAZE(ヘイズ)とは?大気汚染による鼻・のど・咳への影響

HAZE(ヘイズ)は、空気中に浮かぶ微細な粒子によって視界がかすむ現象で、病名ではありません。鼻・のどへの刺激や咳が気になるときは、粒子に触れる時間を減らし、続く症状は原因を診察で確認しましょう。

本多耳鼻咽喉科医院 | 確認・更新日:2026年10月18日

知りたいことから読む
  1. HAZE(ヘイズ)とは何か
  2. HAZEが発生する原因
  3. 森林火災による煙害と一般的な煙霧
  4. HAZEと黄砂・PM2.5の違い
  5. 鼻・のど・気道への影響
  6. 鼻水・鼻づまり・イガイガ・咳
  7. アレルギー性鼻炎との関係
  8. 子ども・高齢者・喘息のある方へ
  9. マスク・換気・空気清浄機の対策
  10. 福岡で確認できる大気環境情報
  11. 耳鼻咽喉科を受診する目安
  12. よくある質問
  13. 関連ページ
  14. 診療時間・受診案内
  15. 参考文献・公的資料

HAZE(ヘイズ)とは何か

気象学では、肉眼で一粒ずつ見えないほど小さな乾いた粒子が空気中に浮かび、かすんで見える状態を指します。主に水滴からなる霧とは区別されます。視界の見え方だけで、粒子の成分や健康への危険度を判断することはできません。

HAZEが発生する原因

燃焼で出る粒子、交通・工場などからの排出、大気中の化学反応でできる粒子、土壌や海塩など、由来はさまざまです。風による輸送や、大気が停滞する気象条件も濃度に関わります。

森林火災による煙害と一般的な煙霧

森林・泥炭地の火災による煙が広域に漂う状況も、日常的にHAZEと呼ばれます。火災の煙は粒子とガスの混合物で、PM2.5を多く含むことがあります。

すべてのHAZEが森林火災由来という意味ではありません。煙害では現地当局の避難・外出制限情報を優先します。福岡で現在起きていると断定するものではありません。

HAZEと黄砂・PM2.5の違い

3つの言葉は、着目する点が異なります
言葉何を表すか関係
HAZE微粒子で空気がかすむ現象粒子の由来や大きさは一つではない
黄砂砂漠などの土壌・鉱物粒子の飛来大小の粒子を含み、空がかすむこともある
PM2.5主に直径2.5µm以下の微小粒子黄砂や煙の一部も該当し得る

鼻・のど・気道への影響

含まれる粒子やガスが粘膜を刺激し、鼻・のど・気道の不快感や既存の呼吸器症状の悪化につながることがあります。影響は濃度、曝露時間、成分、体質で異なります。

鼻水・鼻づまり・イガイガ・咳

鼻水、鼻づまり、のどのイガイガ、咳、目の刺激感などが起こり得ますが、いずれも非特異的な症状です。感染症、花粉症、副鼻腔炎、喘息などでもみられます。

屋外で悪化したという経過は診察の参考になりますが、それだけでHAZEが原因と確定することはできません。発熱や強い痛みがあれば感染症なども確認します。

アレルギー性鼻炎との関係

刺激による鼻炎症状と、花粉・ダニなどへのアレルギー反応は同じ仕組みではありません。大気汚染がある日にアレルギー性鼻炎の症状が増悪することはありますが、原因の重なりを考えます。

アレルギー性鼻炎の症状と治療もご参照ください。当院では舌下免疫療法を実施していません。説明・相談と治療の実施は区別しています。

子ども・高齢者・喘息のある方へ

子ども、高齢者、喘息や心肺疾患のある方は、体調に合わせて屋外活動の時間や強さを調整してください。喘息の普段の薬を自己判断で中止せず、悪化時の対応を主治医と確認しておきます。

マスク・換気・空気清浄機の対策

まず曝露を減らす

大気の状態が悪い日は長時間の外出や激しい屋外運動を減らし、煙や交通量の多い場所を避けます。

マスクの使い方

外出が必要なときは顔に合うマスクを隙間なく装着します。微粒子を減らすにはN95・DS2などの粒子捕集性能と密着性が参考になりますが、効果は装着状態に左右されます。布・一般のマスクの性能は一様ではなく、完全には防げません。

粒子用マスクは一酸化炭素などのガスを防ぎません。息苦しいときは無理に着用を続けず、汚染の少ない場所へ移動してください。小さな子どもでは適切な密着が難しく、乳幼児に無理に着用させず、まず曝露を減らします。心肺の病気がある方は使用を主治医に相談してください。

室内の空気を整える

濃度が高い時間帯は窓の開放を控え、必要な換気は外気の状況を見て短時間で行います。熱中症対策、感染対策、燃焼器具の安全に必要な換気は確保し、閉め切り続けないでください。

部屋の広さに合ったHEPAフィルター等の空気清浄機を説明書どおり使用し、フィルターを管理します。すべてのガスを除去するものではありません。室内の喫煙や煙の出る行為を避け、ほこりを舞い上げないよう拭き掃除をします。

福岡で確認できる大気環境情報

福岡県のPM2.5・黄砂予測と注意喚起情報・観測値への案内を確認できます。全国の測定値は環境省のそらまめくんでも確認できます。

予測と実測値、観測時刻・地点を区別してください。このページは基礎知識の解説です。現在の福岡の濃度や飛来状況を示すものではありません。

耳鼻咽喉科を受診する目安

鼻水・鼻づまり・のどの違和感が続く、睡眠や仕事・学校に支障がある、繰り返す場合は耳鼻咽喉科へご相談ください。咳が長引く、発熱が続く、ゼーゼーする場合も早めに受診してください。

強い息苦しさ、会話が難しい呼吸困難、胸痛、唇が紫になる、意識がおかしい場合は119などで救急対応を求めてください。大気汚染のせいと決めつけて様子を見ないでください。

当院では症状の始まり、外出との関係、発熱、既往歴などを伺い、鼻・のどの診察から必要な検査や治療を判断します。鼻炎などが確認されれば病状に応じた治療を検討します。喘息や心臓・肺の病気が疑われる場合は内科・呼吸器内科等と連携します。環境粒子だけを原因と確定する検査を一律に行うものではありません。

よくある質問

HAZEは人にうつりますか?

HAZE自体は大気の現象で、感染症ではありません。ただし、咳や鼻水の原因が感染症である可能性は別に考える必要があります。

空が白く見えたらPM2.5が高いのですか?

見た目だけでは判断できません。霧・湿度・黄砂などでも見え方が変わります。地点と時刻を確認して観測情報を参照してください。

マスクだけで防げますか?

十分ではありません。密着性によって効果が変わり、ガスは粒子用マスクでは防げません。屋外活動の調整と室内環境対策を組み合わせます。

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運営・医療情報の管理責任者:医療法人 本多耳鼻咽喉科医院 院長 本多勇輔
資料確認・編集:Web管理担当
更新日:2026年10月18日

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