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〒814-0002 福岡市早良区西新5-1-33
092-851-9893

本多耳鼻咽喉科医院
西新のみみ・はな・のどのクリニック
本日9/13は
休診日です
滲出性中耳炎
子どもの聞こえが気になる方へ
「テレビや動画の音が前より大きい」
「呼んでも振り向かないことがある」
「風邪や中耳炎は治ったのに、耳がこもったまま」
このような変化は、
滲出性中耳炎による聞こえにくさの
サインかもしれません。
滲出性中耳炎は、
強い耳の痛みや発熱が目立たないまま、
鼓膜の奥に液体がたまる中耳炎です。
小さなお子さんは
聞こえにくさをうまく言葉にできないこともあります。
いつもと違う様子が続くときは、
耳鼻咽喉科で鼓膜と聞こえを確認しましょう。
本多耳鼻咽喉科は、予約不要・当日受診可能です。

こんな変化はありませんか?
* テレビやタブレットの音量が大きくなった
* 名前を呼んでも振り向かないことがある
* 「え?」「なに?」と聞き返すことが増えた
* 近づかないと話が通じにくい
* 耳が詰まる、水が入ったような感じがする
* 自分の声が耳に響くと言う
* 風邪や急性中耳炎のあと、聞こえが戻らない
* 園や学校で、話を聞いていないように見える
と言われたこれらの変化があっても、
必ず滲出性中耳炎とは限りません。
耳垢やほかの種類の難聴でも似た様子がみられるため、
耳の中を診て必要な検査を行うことが大切です。
まず知っておきたい3つのこと
1.痛みが少ない中耳炎です
急性中耳炎のような
強い耳の痛みや発熱がないことが多く、
聞こえの変化だけ で見つかることがあります。
「痛がらないから大丈夫」
とは限りません。
2.すぐに手術が必要とは限りません
子どもの滲出性中耳炎は
自然に改善することも少なくありません。
鼓膜の状態、聞こえ、続いている期間、
生活への影響を確認しながら、
慎重に経過を見ることがあります。
3.「経過観察」は放置ではありません
経過観察中も、
定期的に鼓膜や聞こえを確認します。
必要に応じて鼻の病気を治療し、
家庭や園・学校で聞き取りやすい環境を整えます。
状態が変われば、治療方針も見直します。
滲出性中耳炎とは
耳の奥には、
鼓膜の向こう側に「中耳」という小さな空間があります。
滲出性中耳炎は、
この中耳に炎症などによって生じた
液体(滲出液)がたまる病気です。
一般に、鼓膜に穴はなく、
急性の強い耳の痛みや発熱を伴わない状態をいいます。
中耳は、鼻の奥につながる「耳管(じかん)」
によって空気の入れ替えや圧の調整をしています。
風邪や鼻炎などで耳管の働きが低下すると、
中耳の換気がうまくいかなくなり、
液体がたまりやすくなります。
液体によって鼓膜が動きにくくなると、
音が伝わりにくくなり、
聞こえにくさや耳の詰まりを感じます。
「耳に水が入った」病気ではありません
鼓膜に穴がなければ、
お風呂やプールで耳の入口に入った水が
中耳まで届くことはありません。
多くは、鼻と耳をつなぐ耳管の換気が
うまくいかないことが関係しています。
保護者の方の耳掃除や
お風呂の入れ方が原因ではありません。
急性中耳炎との違い
急性中耳炎
* 主な状態:中耳に急性の炎症が起きている
* よくある症状:耳の痛み、発熱、耳だれ、不機嫌
* 気づき方:痛みや熱があるため気づきやすい
* 治療:年齢、症状、鼓膜所見、重症度などをみて
判断する
滲出性中耳炎
* 主な状態:中耳に液体がたまり、鼓膜が動きにくい
* よくある症状:聞こえにくさ、耳の詰まり、
呼びかけへの反応の変化
* 気づき方:痛みが少ないため見逃されやすい
* 治療:続いている期間、聞こえ、鼓膜の変化、
生活への影響などをみて判断する

子どもの滲出性中耳炎でみられるサイン
小さなお子さんは、聞こえにくい状態に慣れていたり、
自分の感覚を言葉で説明できなかったりします。
本人の訴えだけでなく、
ご家庭や園・学校での様子が手がかりになります。
家庭で気づきやすい変化
* テレビや動画の音量を上げる
* 名前を呼んでも反応しないことがあ る
* 聞き返しや聞き間違いが増える
* 声が大きくなる
* 近くまで行かないと話が伝わりにくい
* 耳を気にする、耳の詰まりを訴える
* 以前より落ち着きがない
* 集中していないように見える
園・学校で気づかれやすい変化
* 先生の指示を聞き逃す
* 騒がしい場所で会話を理解しにくい
* 呼ばれても反応しないことがある
* 発音や言葉の発達が気になる
* 学習や友だちとの会話で困ることがある

なぜ子どもに多いのですか?
子どもの耳管は大人より短く、
水平に近いうえ、働きもまだ未熟です。
そのため鼻やのどの影響を受けやすく、
中耳の換気が悪くなりやすいと考えられています。
成長とともに耳管の形や働きが発達すると、
起こりにくくなる傾向があります。
聞こえや言葉への影響
滲出性中耳炎では、
音が中耳を通って内耳へ伝わりにくくなる
「伝音難聴」が起こることがあります。
聞こえへの影響は、
液体の量や粘り、
片耳か両耳か、
続いている期間などによって異なります。
すべてのお子さんに
言葉の遅れが起こるわけではありません。
ただし、
両耳の聞こえにくさが長く続く場合や、
もともと言葉・発達に心配がある場合は、
会話、発音、学習、行動に影響することがあります。
耳だけでなく、日常生活で困っていることまで
含めて評価することが大切です。
受診の目安
強い痛みがなくても、
聞こえや反応の変化が続くときは
耳鼻咽喉科へご相談ください。
特に、次のような場合は早めの受診をおすすめします。
* 風邪のあと、耳の詰まりや聞こえにくさが 残る
* テレビの音量、聞き返し、呼びかけへの反応が変わった
* 両耳の聞こえが気になる
* 発音、言葉の発達、学習への影響が気になる
* 中耳炎を何度も繰り返している
突然、片耳が聞こえにくくなった方へ
「耳が詰まった だけ」と感じても、
突発性難聴など、
早い診断と治療が必要な病気のことがあります。
今日・昨日から急に聞こえが変わった、
耳鳴りやめまいを伴う場合は、
滲出性中耳炎と自己判断せず、
できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。
診察・検査で確認すること
診断では、耳の中だけでなく、
鼻の症状、これまでの中耳炎、
家庭・園・学校での聞こえ方も確認します。
年齢や症状に合わせ、必要な診察や検査を組み合わせます。
1.これまでの経過を伺います
いつから気になるのか、
風邪や急性中耳炎があったか、
日常生活でどのような変化があるかを確認します。
ご家庭や園・学校で気づいたことが
診断の手がかりになります。
2.鼓膜を観察します
中耳の液体や気泡、
鼓膜の色、へこみ、動き
などを確認します。
3.聞こえを調べます
検査が可能な年齢では聴力検査を行い、
聞こえにくさの程度と左右差を確認します。
小さなお子さんには、
年齢や発達に合った方法で反応をみます。
4.中耳の状態や鼻の奥を確認します
必要に応じて、
鼓膜の動きや中耳の圧を調べるティンパノメトリー、
鼻や上咽頭の診察などを行います。
すべての検査を全員に一度で行うわけではありません。
滲出性中耳炎の治療
治療は「液体があるか」だけでは決めません。
続いている期間、鼓膜の変化、聞こえの程度、
片耳か両耳か、言葉・学習・行動・生活への影響
などを合わせて判断します。
1.定期的な経過観察
鼓膜に強い変化がなく、
聞こえや生活への影響が大きくない場合は、
自然な改善を待ちながら
慎重に経過を見ることがあります。
小児の診療ガイドラインでは、
病的な鼓膜変化や大きなリスクがない場合、
発症または診断時期の目安から
3か月程度の経過観察が基本の一つとされています。
ただし、
すべてのお子さんが一律に
3か月待つわけではありません。
聞こえへの影響が大きい、
鼓膜の変化が強い、
言葉や発達への影響が心配される場合などは、
早い段階から検査や治療を進めることがあります。
2.鼻の病気を整える
アレルギー性鼻炎や
鼻副鼻腔炎などを合併している場合は、
その病気に対する治療を行います。
鼻水・鼻づまりを整え、
強い鼻すすりを減らすことも大切です。
3.薬や保存的治療
状態に応じて、
滲出液の排出を助ける薬などを使うことがあります。
滲出性中耳炎そのものに
抗菌薬(抗生物質)を漫然と使うものではありません。
急性中耳炎や細菌性の鼻副鼻腔炎などを
合併している場合は、
その病気に対して抗菌薬を検討します。
年齢や状態によっては、
耳管通気や自己通気を検討することがあります。
自己流で強い耳抜きを繰り返すことは避け、
行う場合は医師の説明を受けてください。
4.鼓膜切開・鼓膜換気チューブ
滲出性中耳炎が長く続き、
難聴、鼓膜の変化、生活への影響などがみられる場合は、
鼓膜切開や鼓膜換気チューブ留置術を検討します。
鼓膜切開は、
鼓膜に小さな穴を開けて中耳の液体を排出する処置です。
穴は比較的早く閉じるため、
効果が一時的なことがあります。
鼓膜換気チューブ留置術は、
鼓膜の穴がすぐに閉じないよう小さなチューブを入れ、
中耳の換気を一定期間助ける治療です。
耳だれ、チューブの詰まりや脱落、
鼓膜に穴が残る可能性などがあります。
期待できる効果、麻酔方法、注意点を説明したうえで、
ご家族と相談して方針を決めます。
大人の滲出性中耳炎
大人でも、
風邪、鼻副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、飛行機などの
気圧変化をきっかけに滲出性中耳炎が起こることがあります。
耳の詰まり、
自分の声が響く、
聞こえにくいなどが主な症状です。
一方で、
大人の滲出性中耳炎が片耳だけに長く続く、
または繰り返す場合は、
頻度は高くありませんが、
鼻の奥の病変が耳管をふさいでいないか
確認する必要があります。
必要に応じて鼻の奥(上咽頭)まで診察します。
急に始まった片耳の聞こえにくさは、
滲出性中耳炎と症状が似る突発性難聴などを除外するため、
早めの聴力検査が大切です。
よくある質問
滲出性中耳炎は自然に治りますか?
子どもでは自然に改善することが少なくありません。
ただし、長く続いたり、
いったん治っても再発したりすることがあります。
痛みがなくても、
鼓膜と聞こえを定期的に確認することが大切です。
3か月も様子を見て大丈夫ですか?
一律に3か月待つわけではありません。
鼓膜の変化、聴力、片耳か両耳か、
言葉・学習・生活への影響、基礎疾患
などをみて判断します。
影響が大きい場合は、
3か月を待たずに検査や治療を進めます。
抗菌薬(抗生物質)は必要ですか?
滲出性中耳炎そのものに
抗菌薬を漫然と使う治療は行いません。
急性中耳炎や細菌性の鼻副鼻腔炎などを
同時に認める場合は、
その病気に対して使うことがあります。
痛がっていなければ軽いのでしょうか?
痛みの強さだけでは判断できません。
滲出性中耳炎は痛みが少ない一方で、
聞こえに影響することがあります。
普段の反応、聴力、鼓膜の状態を確認します。
お風呂やプールの水が原因ですか?
鼓膜に穴がなければ、
耳の入口から入った水が中耳まで届くことはありません。
多くは風邪や鼻炎などにより、
鼻と耳をつなぐ耳管の働きが低下することが
関係しています。
保育園・幼稚園・学校へ行ってもよいですか?
滲出性中耳炎そのものは人にうつる病気ではありません。
発熱や強い痛みがなく、体調がよければ
通常は登園・登校できます。
聞こえにくさがあるときは、
先生へ共有しておくと安心です。
水泳は休ませた方がよいですか?
滲出性中耳炎だけで鼓膜に穴がなければ、
一律に水泳を禁止するものではありません。
急性の炎症がある場合や、
鼓膜チューブ・鼓膜穿孔がある場合は
個別に判断しますので、診察時にご確認ください。
言葉の発達に影響しますか?
影響は、聞こえにくさの程度、片耳か両耳か、
続いた期間、もともとの発達状況
などによって異なります。
すべてのお子さんに遅れが生じるわけではありませんが、
発音や言葉が気になる場合は早めにご相談ください。
鼓膜チューブは必ず必要ですか?
必ずではありません。
自然に改善する例もあり、
続いている期間、聴力、鼓膜の変化、生活への影響
などをみて判断します。
必要な場合も、期待できる効果と合併症を
説明したうえで選択します。
鼓膜切開と鼓膜チューブは何が違いますか?
鼓膜切開は
小さな穴を開けて液体を排出する処置で、
穴は比較的早く閉じます。
鼓膜換気チューブは、
その穴がすぐに閉じないように保ち、
中耳の換気を一定期間助けます。
病状に応じて使い分けます。
治っても再発しますか?
風邪や鼻炎などをきっかけに再発することがあります。
聞こえや反応の変化が再びみられたら、
早めに鼓膜を確認しましょう。
大人の片耳だけの症状も受診した方がよいですか?
はい。
急に始まった場合は突発性難聴などを、
長く続く場合は鼻の奥の病変などを
除外する必要があります。
片耳だけの耳詰まりや聞こえにくさを自己判断で
放置せず、耳鼻咽喉科へご相談ください。
本多耳鼻咽喉科より
滲出性中耳炎は、痛みが少ないため見つけにくい一方で、
聞こえを確認しながら丁寧に経過を見ることが大切な病気です。
当院では、
鼓膜だけでなく、鼻の状態や日常生活での聞こえ方も伺い、
年齢と症 状に応じて必要な検査を行います。
「呼んでも振り向かない」
「テレビの音が大きい」
「風邪のあとから耳が詰まっている」など、
少しでも気になる変化があればご相談ください。

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